第23章 柱稽古
【煉獄杏寿郎 視点】
竈門少年とゆあ が部屋を出た
竈門少年は本当に立派だ
どうなる事かと思っていたが
妹の事もいい方向に進んでいる気がする
そんな事を考えてふと目を遣ると
竈門少年の羽織が置いてあった
忘れてしまったのか。
そう思い立ち上がり、部屋をでる
廊下から話し声が聞こえる
「炭治郎くんには敵わないね…でもね、ありがとう。これは私が…自分自身で解決しなければいけない問題だから…炭治郎くんにも杏寿郎さんにも話せないんだ…だから杏寿郎さんには言わないでおいてもらえる?」
!?!?
盗み聞きをしてしまったようで戸惑う
“俺にも話せない事とはなんだ…なんなんだ”
「分かりました…でも、もし、俺で力になれる事があれば言って下さいね!」
「ありがとう」そう言って戻ってくる
ゆあ に気づかれないよう急ぎ隠れる
「あれ?杏寿郎さんいない…?」
ゆあ の声が遠くに聞こえた
俺はしばらくその場から動けなかった
頭の中が混乱していた…