第22章 柱合会議ー其のニ
「ただいま帰りました!」
「杏寿郎!ゆあさん!無事で良かった!」
「兄上!ゆあさん!桜寿郎は元気ですよ!」
「父上!千寿郎!そして桜寿郎!ただいま帰りました!」
「お父様、千寿郎くん、桜寿郎の事、ありがとうございました!」
そう言って桜寿郎を抱きしめる
“桜寿郎、見ない間にまた大きくなった気がする!”
「とりあえず兄上もゆあ さんもお疲れでしょうから、部屋でゆっくり休んで下さい!」
「ゆあ!きみはしっかり休むといい!俺は桜寿郎 と少し遊んでから休むとしよう!」
「分かりました。先に休みますね」
部屋に入り隊服を脱ぎ、寝巻きに着替える
“疲れたぁ〜”
緊張が一気に緩み、脱力する
私は上弦を倒した訳ではないが
帰り際、里長に感謝された
無我夢中だったとはいえ
助ける事が出来て良かった
剣士としてはまだまだだと思っているけれど
人を助ける事ができて自信になった
それでもやっぱり復帰したばかりで
あの戦いはしんどかった
“桜寿郎、ごめんね…明日遊ぶから…”
そう考えながら深い深い眠りについた