第21章 里
「炭治郎くん!また会ったね!」
「ゆあ さん!」
「あ、禰󠄀豆子ちゃんも!これから温泉入りに行くの?」
「そうなんです!一緒に行きませんか!」
「いいね!行こう行こう!」
… … …
「温まる〜!ふふふ、禰󠄀豆子ちゃん泳いでる…可愛い」
「温泉なんて久しぶりです!ところで、煉獄さんは任務に行かれたんですか?」
「うん、元々任務の予定で、その前に私をここに連れて来たかったみたいなの」
「そうだったんですか!」
「杏寿郎さんって過保護だよね。ふふふ」
「煉獄さんの気持ち分かります!白無垢姿のゆあ さん、本当に綺麗でした!」
「!?…ありがとう…」
炭治郎くんの真っ直ぐな言葉に照れてしまう
湯船から上がり、着替え終わると
禰󠄀豆子ちゃんの髪をとかしながら言う
「禰󠄀豆子ちゃんがみんなに認められて、私、自分の事のようで嬉しいな。こうしている姿を見ると鬼だって事、忘れそうになるよ。」
「ゆあ さんは最初から禰󠄀豆子の味方でいてくださって嬉しかったです。無限列車で煉獄さんも認めてくれて…。遊郭で禰󠄀豆子の鬼化が進んだ時は焦りましたけど…」
「いい方向に進むといいね…」
しんみりとした気持ちになる
「あ!今日の夕飯!松茸ご飯らしいです!昨日甘露寺さんがたくさんお代わりするくらい、おいしいって言っていました!」
「ふふふ、楽しみだね!食べに行こう!」
こうして何事もなく一日が終わった