第20章 新生活
ふぇ〜…小さな泣き声が聞こえる
体を起こし乳を与える
“眠い…”
そう思いながらも腕の中にいる
小さな命に目を細めずにはいられない
「ゆあさん、おはようございます」
「雛鶴さん、おはようございます」
出産に立ち会ってくれた
雛鶴さん、まきをさん、須磨さんが
今は週替わりで私の身の回りの世話をしに
来てくれている
「もう俺も引退しちまったし、嫁達も暇そうだから、ここに置いてくわ!」
宇髄さんがそう言って、気遣ってくれたおかげで、今は御三方に世話になっている
「ゆあさん、おしめは私が替えますから、休んで下さいね」
そう言って赤ちゃんを引き取ってくれる
“結構しんどいな…”
などと鍛錬では上げなかった根をあげそうになる
そんな事を思いながら再び眠りについた