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皆がみた夢〜鬼滅の刃〜

第19章 継承


宇髄嫁たちが産婆の指示にテキパキと動く
頼もしいな…
部屋に目を遣ると、ゆあ が痛みに耐えながら
横たわる姿が目に入る
側に行き、手でも握ろうかと思った矢先

「炎柱様と天元様は外でお待ちください。決して中を覗く事のないように!」

そう言うや否や襖を閉められてしまった

「鶴の恩返しの気分だな…」と呟くと

「はははは!煉獄上手い事言うな!ま、俺たち男に出来ることは何も無いって事よ!」

「ああ、本当だな」

そう言いながら、いつぞやのゆあ を思い出す。

“何もできないのは確かにもどかしいものだな”

すると中から一際大きな産声が聞こえた

!!!生まれたか!!!

しばらくして中から声がかかる

「炎柱様、どうぞお入り下さい」

「あぁ…」なんとも言えない緊張感が走る
襖を開けると
赤子と横になるゆあ の姿が目に入る

何とも言えない優しい眼差しで赤子を見つめる
ゆあの顔は母親の顔だった

「ゆあ、、、ありがとう」
目頭が熱くなる

「杏寿郎さん、男の子ですよ」

そう言われ目を遣ると、小さな子が産着を纏い
スヤスヤと気持ちよさそうに眠っている

“こんなにも小さいものなのだな”

そっと小さな手に触れ、喜びを噛み締めていた
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