第18章 祝言
「わぁ〜!こんなにたくさんいいんですか!?」
私の部屋には続々と品物が運び込まれてくる
「この鏡台は私からで〜、桐箪笥は伊黒さんでしょ〜、長持は冨岡さんで〜、寝具は宇髄さんで〜、裁縫箱はしのぶちゃん♪」
「みなさん…ありがとうございます…」
「もぉ〜ゆあ ちゃん泣かないのぉ〜」
「みんなねぇ、ゆあ ちゃんの頑張りを知っているし、大切に思ってるんだよ〜♪」
「ゆあ さん、良かったですね。いよいよ明日は祝言ですね」
「はい、無事に祝言を迎えられるのは一重に胡蝶さんと蜜璃ちゃんのおかげです♪」
「それにしても素敵な白無垢ねぇ〜」
蜜璃ちゃんは衣紋掛けに掛かっている白無垢をまじまじ見る
「次は蜜璃ちゃんが着る番じゃないかな」
「えぇ♡私も着れるかしらぁ♡」
「そういえば、ゆあ さん最近体調が思わしくないと煉獄さんから聞きましたが、大丈夫ですか?」
「明日の事、緊張してる?」
「ううん。緊張はしているけど、違う理由かな。実は二人には伝えておこうと思うんだけど、多分、子どもができたみたい」
「「え!?」」
「え!?それは煉獄さんご存知なのですか?」
「うそうそうそー♡えー二倍の幸せじゃない♡」
「杏寿郎さんにはまだ、言っていないんです」
「あら、それはどうしてですか?」
「杏寿郎さんはたぶん心配して、白無垢着ない方がいいとか、祝言中止にしようとかいいだしそうで…」
ここまでいうと、二人は確かにという顔をする
「分かりました。そういう事であれば全力でお手伝いします」
「もし辛くなったらすぐに私達に言ってね!」
「はい!ありがとうございます」
こうして一日が過ぎ…