第18章 祝言
【煉獄杏寿郎 視点】
ゆあ の部屋が朝から騒がしい
「ゆあ さんは肌が白いですね」
「ゆあちゃんの肌おもちみたいですぅ」
「天元様がゆあ を抱いてみたいって言ってたのちょっと分かるわ!」
「宇髄!きみの嫁達は一体何をしている!それにゆあ を抱きたいなどと言ったのか!?」
「抱きたいって思ったのは本当だけどよー。ま、抱いてないから安心してくれ」
「当たり前だ!」
「天元様〜準備できましたよ〜」
そうして襖が開く
!?!?これは!?!?
そこには艶やかな着物姿のゆあ がいた
赤地に藤の花が大きく描かれている
「見立て通り!ゆあ は着物が似合うな!」
「本当にゆあ さん、よくお似合いです」
「宇髄さん、雛鶴さん、こんな大層な着物をいただいてしまっていいんでしょうか…」
「もちろんだ!俺の嫁を助けてくれたからな!」
普段見る機会が無いからだろうか
なんというか…大人な雰囲気を醸し出している
“やはり着物が似合うな…”
「ゆあ !良かったな!とても似合っている!毎日でも見ていたい!」
そう言うとゆあ が頬を赤く染める
「熱々だね〜、ゆあ !煉獄もこう言っているんだしよ、着物着れるように頑張れ!」
「う…頑張ります」
「それじゃあさっそく今から練習しましょ」
そう須磨さんに促されてゆあ は再び
部屋に戻っていった