第17章 潜入
そこには初めてみる鬼がいた
遠くからでもわかる威圧感だ
炭治郎くんが前に言っていた
すごい威圧感で近づけないって
こういう事なのね…
しかも、二体もいる!
宇髄さんと炭治郎くん
我妻くんと嘴平くんが
それぞれ鬼と戦っていた
雛鶴さんが加勢する
それに気づいた鬼が雛鶴さんを襲う
咄嗟に走った
「水の呼吸 壱ノ型・水面斬り!」
鬼の腕を切るだけで精一杯だった
雛鶴さんを抱えて逃げる
そしてどちらからともなく
「!!!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
首を切ったんだ!
宇髄さんの元に雛鶴さん達が走る
「派手だろ?…派手に勝ったぜ!!」
「「「天元さま〜」」」
「俺の嫁達!全員無事で良かった!」
みんなで抱き合う姿をみてホッとする
それを横目に見ながら走る
…良かった、でも、宇髄さんは毒と左腕欠損か…
…我妻くんは、足を怪我してる…
…嘴平くんは、毒が回ってる…
どうすればいいの?
…炭治郎くんと禰󠄀豆子ちゃんは…
え?あれは何?
急いで炭治郎くんに近づく
「炭治郎くん!大丈夫!?」
「ゆあさん!」
「ねぇ!炭治郎くん!今のは何?禰󠄀豆子ちゃん何したの!?」
「禰󠄀豆子の血気術のおかげで解毒できたみたいなんです!」
!?それって…
「毒を持って毒を制すね!禰󠄀豆子ちゃん、嘴平くんが危ないの、一緒にきて!」
「むむー!」
ボォッ!
「お?おぉ!?うっしゃー腹減ったー!」
宇髄さんの元にも走る
ボォッ!
「…マジかよ…毒が消えてる… はっ…ははは!!
派手に助かったぜ!!」
…良かった…本当に良かった…
「宇髄さん、その他の傷の手当てをさせて下さい!」
「あぁ!ゆあ!頼む!」
「炭治郎くん、我妻くんも見せて!」
そういって振り返ると、炭治郎くん、我妻くん、
嘴平くんの三人は意識を失っていた
三人の応急処置をしているうちに
夜が明けていった