第17章 潜入
「今日のお調べは女医さんでありんすか」
「はい、失礼いたします」
そうして一人一人調べていくなかで
「何か変わった事はありませんか?」
そう聞いてみるも、なかなか情報が得られない
そんな時、最後に訪れたときと屋の
鯉夏花魁が話してくれた
「須磨花魁って子がいたんだけど、足抜けしたらしく…急に姿が見えなくなって心配しているのよ…」
!須磨さんの事だ!
「そうなんですか」
「この世界、足抜けなんてよくある事だから驚かないんだけど、須磨ちゃん誰かに熱を上げている素振りもなかったから…」
「それは心配ですね…鯉夏花魁、終わりました。問題ありませんでした」
「若いのにしっかりしたお医者さまで助かりんした」
そう言って花魁が部屋に下がる
“急いで宇髄さんに伝えなきゃ”
そうして手紙の準備をしていると
「ゆあ さん、ゆあ さん」
小声で炭治郎くんに呼ばれていた
「炭治郎くん!?どうしたのその格好!?」
訳あってこうしています…と苦笑いしている
「実は聞いた話では鯉夏花魁は今夜を最後に身請けされるそうなんです。今までいなくなった花魁が、皆身請け前夜に行方不明になっています」
「それって鬼が花魁を狙っているっていう事だよね!?」
「はい」
「分かった!炭治郎くん、ありがとう!その事も宇髄さんに伝えとくね!」
そうして手紙をしたため、鴉を飛ばした
大門を出て、藤の家紋の家へ向かう
宇髄さん、手紙みてくれたかな…
須磨さんと鯉夏花魁の事を考えると不安になった
そうして夜になった
しばらくすると、!ドン!という爆発音が聞こえた。急いで外に出てみると、遊廓が炎上している
大変!どうしようかと戸惑っていると
家の主人が預かったと言う日輪刀を渡してくれる
急いで隊服に着替え、遊廓へと急ぐ
着くと、逃げ惑う人々がいた
人々を誘導しながら鬼の気配を探す
大丈夫、ここには居ない
そう確かめてからさらに中に入る