第17章 潜入
私と宇髄さんは藤の家紋の家についた
「まず、俺の嫁とあいつらの潜入した店を教える」
「はい」
「ときと屋には須磨と竈門、荻本屋にはまきをと我妻、最後、京極屋には雛鶴と嘴平がいる。だが、どの店の嫁とも連絡が途絶えた」
「それって…」
「俺の嫁は優秀なくノ一だからな。そんな簡単にはやられないと思っている」
「分かりました。まずは三人がどうしているのか探ってみます!」
「ああ、よろしく頼む」
「俺は今から遊廓に向かうがお前の任務は明日の昼間からだ。今からゆっくりからだを休めとけ」
「分かりました」
…?…
「あの、宇髄さん?」
宇髄さんがじっと見てくる
「他の男を知れとか言って悪かったな。だが、もしそう思う事があれば俺が相手してやる」
そう言って宇髄さんの手が私の髪に触れる
え…それって…
「プッ。ハハハハハ!いや、そのウブい反応がいいな!お前はやっぱりそのままがいいな!」
!?また揶揄われた!!!
“一瞬、ドキドキした自分が恥ずかしい!”
「ドキドキして眠れねぇんじゃねーの?隣に一緒に寝てやろうか!?」
「結構です!!!!」
「しっかり寝ろよー」
そう言うと、宇髄さんは音もなく居なくなった
… … …
朝になり宇髄さんが戻ってきた
そしてこちらをじっと見たあと
「ダメだ!やり直し!」
そう言ってダメ出しをされてしまった
…着物難しいんだって…
あぁでもない…こうでもない…
「あ゛〜!!お前結構不器用だな!」
そう言われてしまった
「すみません…結局、着付けていただいて…」
「いいって!いいって!それにしても、昨日も思ったけどさ、お前いい体してんな!煉獄羨ましいな!」
!?な!?
「照れんな照れんな!ハハハ!」
やりずらい…
「昨日、我妻がいなくなった」
「え…」
「鬼が勘付いてるかもしれねぇから、早めに済ませるぞ!」
「はい!」
そうして遊廓へと向かった