第16章 音柱
医療道具一式と、日輪刀
あとは…
鏡の前に立って思う
服装はこれでいいんだろうか…
「ゆあ!わりぃ、この着物を着てくれ!」
…だよね…着物だよね…
「…すみません」
「ん?どうした?」
「私、着物の着方が分かりません…」
「まじか!?そんなヤツいるのか!?じゃあ俺が着せてやるから全部脱げ!」
「えぇ!?それはイヤです!!!」
「分かった!じゃあ襦袢くらいは一人で着れんだろ!それ着たら教えろ!あとは俺がやる!」
… … …
「よし!完璧だ!お前、着物のがいい女になるな!着物着れるようになれよ!」
「…頑張ります…」
「よし、じゃあ行くぞ!」
「はい!」
荷物を持ち門まで行くと
杏寿郎さんが待っていてくれた
「ゆあ、着物か!よく似合っている!」
そう言われて、照れてしまう
「杏寿郎さん、行ってきます」
「ああ!何かあったらすぐに宇髄に報告するように!もしくは俺に鴉を飛ばしてくれればすぐに駆けつける!」
「ありがとうございます!」
そっと抱き合うと
「はいはい、邪魔してすまないけれど、そろそろ行くぞ!」
こうして私は遊廓へと向かった