第2章 鬼のいる世界
【煉獄杏寿郎 視点】
冷泉ゆあは意外と言っては何だが
歩くのが早かった
もっと時間がかかるかと思っていたが
案外早く我が家に着いた
すると
「わぁ〜、大きなお屋敷ですね」
冷泉ゆあから思わず感嘆の声が漏れる
「そうかそうか!代々我が家は剣士の家系だから屋敷を与えられている!この門から入り離れに向かう!着いてきてくれ!」
そう言って門を開ける
“父上と千寿郎は寝ているようだな。二人が起きていると彼女が申し訳なく思ってしまうからな”
ここに着くまでに
いろいろと聞こうと考えていたが、
なぜか好きな食べ物の話など
たわいもない会話をしてしまった
かしこまった話は今はしない方がいいと
俺の勘が言っていた
きっと冷泉ゆあは聞かれれば
答えてくれるのだろうが、
また俺に世話になる事に遠慮してしまう気がした
そうこう考えているうちに離れに着いた