第2章 鬼のいる世界
歩く事が苦ではないのと、
友達からも歩くのが早い!
と言われるくらいの私なので
なんなく煉獄さんの家に着いた
「わぁ〜、大きなお屋敷ですね」
思わず感嘆の声が漏れる
「そうかそうか!代々我が家は剣士の家系だから屋敷を与えられている!この門から入り離れに向かう!着いてきてくれ!」
そう言って門を開ける
時間は分からないけれど
たぶん六時くらいだろうか
辺りは静まり返っている
“まだそんなに夜遅くはないはずなのに静か…本当に東京なのかな…”
先程、煉獄さんが言っていた待乳山は
台東区浅草にある
同じ名前の山が他にあると聞いたことがないので
東京だと思った
それに私の知っている待乳山はあんなではない
もっとこう観光地らしく夜でも人がいる場所だ
ましてや花火大会だし…
今だいろいろと考えあぐねる事があるが、
煉獄さんのお家に着いたら聞いてみようと思った