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皆がみた夢〜鬼滅の刃〜

第15章 自分の気持ち


【煉獄杏寿郎 視点】

書き物の手を止める
ふと机にある簪が目が入る
それは俺がゆあ に贈ったものだ

無限列車に乗ったあの日
ゆあ が俺に持っていてほしいと
鎹鴉の松に託したものだ

ゆあ に返そう”

そう思いゆあ の部屋を訪れる

「ゆあ、入っていいか」

「はい」

中に入るとゆあ の側にある
たとう紙に目が留まる

“ゆあ は着物は着ない筈だが…”

「それは?」

と問いかけると

「杏寿郎さんのお母様である瑠火さんの白無垢です。お父様が私に…と言って渡して下さいました」 

父上の母上への想いは生涯なのだな…

「そうか父上が…」

そう言ってゆあ の横に座り
簪を返す

「君がそばにいてくれていたようで心強かった。ありがとう」

そう言って抱きしめる

「杏寿郎さんが私を守ると言ってくださった様に、私も杏寿郎さんを守りたかった。そのお守りです」

“きみは本当に強くて優しいな”

「杏寿郎さんの手からこの簪がまた私の元に戻ってきてくれて、とても嬉しいです」

そう俺に頬笑みかけるゆあ をみて
もう我慢ならなかった

ゆあ の頬を包みこみ
そのまま口付けを落とし畳に押し倒す

「きれいだ」

思わずそう呟いていた
ゆあ ともっと一緒に居たい
その笑顔を守りたい
ゆあ の全てが欲しい
そう思うままに動いていた

互いの肌が直接触れ合う
男女の交わりを知らなかった分けではないが
想い人と肌を重ねる事がこんなに幸せとは
知らなかった

祝言など、どちらでもいい
ただこうしていられれば…

それから一日中肌を重ねた
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