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皆がみた夢〜鬼滅の刃〜

第14章 元炎柱


煉獄家の門の前に着くと
千寿郎くんが待っていてくれた
大粒の涙をポロポロと流しながら
杏寿郎さんに駆け寄る

「兄上!」

張り詰めていた緊張の糸が切れたようだ

「千寿郎、心配かけてすまない。そして俺のために色々とありがとう」

そう言って千寿郎くんを抱きしめる

「兄上のためでしたら、手足もあげる覚悟です!」

「ハハハ!千寿郎がそうなっては困るので、そうならないように精進しなければな!」

杏寿郎さんの笑い声を聞き落ち着いた
千寿郎くんが話す

「炭治郎さんですよね、お見苦しいところをお見せしました!ゆあ さんから話は聞いています、書庫にご案内しますね!」

そう言って中に入ろうとした瞬間

杏寿郎さんと瓜二つの人が現れる

その人は隊服を着た私と炭治郎くんを一瞥すると

「何しに来た!杏寿郎の野郎が死んだって知らせに来たんだろうが!? 才能なんてものは生まれた時に決まってるんだよ!! 杏寿郎には才能がなかった!! だから死んだ!!当然だ!!」

!?何この人!?どういうつもり!?

すると次の瞬間、

「煉獄さんの悪口は二度と言うな!!」

怒った炭治郎くんが渾身の頭突きをする

「ぐはっ……!」

瓜二つのその人は膝から崩れ落ちる

そんな人の前にずいとでると
杏寿郎さんが言った

「父上!私には才能がないかもしれませんが、まだ生きております!」

驚いて手に持っていた酒瓶を落とすと

「杏寿郎…生きていたのか…」

周りに聞こえるか聞こえないかの小さな声でつぶやくと立ち上がり、部屋へと戻っていった

一瞬の出来事に何が何だか分からなかった

“今のが杏寿郎さんのお父さん!?”

私はただただ呆然としていた
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