第13章 時計の針が動く
「炭治郎くん、調子はどうかな?」
「あ!ゆあ さん!俺なら大丈夫です!すっかり良くなりました!」
そう言って肩をグルグル回す
「ふふふ、良かった♪」
「ゆあ さんがまさかお医者さんだとは知りませんでした!」
「ううん、私はまだ見習いだよ。だから医者では無いんだよー」
「えぇ!?そうなんですか?てっきり…」
「でも、炭治郎くんにそう言ってもらえて嬉しいよ!精進するね!」
「あらあら、お二人すっかり仲良しですね」
「「胡蝶さん!」」
「ゆあ さん、竈門くん、煉獄さんが目を覚しましたよ。会いに行ってさしあげて下さい」
「!?目を覚ましたんですか!?」
嬉しくて…嬉しくて…涙が溢れる
「よかった…本当によかった…」
安堵の声が漏れる
「ゆあ さん、一緒に行きましょう!」
炭治郎くんに手を引かれて
杏寿郎さんの病室へと向かった