• テキストサイズ

皆がみた夢〜鬼滅の刃〜

第12章 責務を全うする


俺の目の前には
今まで対峙した鬼とは比べ物にならない程
の力を感じる鬼がいる

“これが上弦か…”

今までにない緊張感に、
一気に闘気を練り上げる

「素晴らしい闘気だ杏寿郎!杏寿郎ぉ〜鬼にならないか?」

「なるわけないだろう!俺は君が嫌いだ!」

「そうか、残念だ…」

「俺は俺の責務を全うする!」

「死んでくれ!杏寿郎〜!」

… … …

…杏寿郎…杏寿郎…

ん?…母上?…

「杏寿郎、私は強く優しい子の母になれて幸せでした。弱き人を助けることは強く生まれた者の責務です。責任を持って果たさなければならない使命なのです。決して忘れることなきように」

母上…
やさしい手だ、温かい…

「俺はちゃんとやれただろうか。やるべきこと果たすべきことを全うできましたか?」

「立派にできましたよ」

そういうと母上は微笑んだ

母上…

「てすが、まだやり残した事はありませんか…杏寿郎」

まだ…やり残した事…

… … …

“杏寿郎さん…逝かないで…戻ってきて…”

絶対に死なせない

ハァ、ハァ、ハァ
心臓マッサージの手を止めて確認する

“心臓が動いた!”

「今すぐ運んで!それから、蝶屋敷に千寿郎くんを呼んで!」

… … …

やり残した事…守ると約束した人…

この香り…ゆあの声がする…

そうして静かに意識を手放した

/ 209ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp