第2章 鬼のいる世界
【煉獄杏寿郎視点】
“そういえば自己紹介がまだだったな!”
そう思い隣を歩く彼女に声をかける
「自己紹介が遅くなりすまん!俺は煉獄杏寿郎と言う。鬼殺隊という鬼を退治することを生業としている!して、君の名はなんだ?」
「私は 冷泉ゆあと申します。改めて助けていただきありがとうございました。」
そう言って冷泉ゆあは頭を下げる
“ 冷泉ゆあさんか。俺は名前を間違えがちだから気をつけなければ!”
「いや鬼から人々を守るのが俺の責務だからな!
ハハハハ」
そう言うと 冷泉ゆあの事をチラと見やる
「あの、本当にお家におじゃましてもいいのでしょうか。ご家族の方々驚かれませんか?」
と聞かれた
“む?きみは帰る家が無いのだろう…あぁこの時分に帰るので家族の心配をしてくれているのか!”
「あぁ、それなら心配ない!今は離れに一人で住んでいる。家族はいるが母屋にいるから顔を合わせる事は無いから安心して欲しい!」
そう言うと、彼女の頭にポンと手を置いた。
「そうですか。そしたら一晩お世話になります。」
そう言って 冷泉ゆあは微笑んだ
それにつられて俺も笑った