第11章 進路
鍛錬のあと、冨岡さんは泊まっていく事になり
三人で食事をとる
「冨岡さんとこうしてまた一緒にお食事ができて嬉しいです!」
「そうか」
「うむ、前回は任務に行くために忙しく解散したからな!」
「そうだったか…あの時は煉獄の様子が少し気になった」
「冨岡にはバレていたか!よもやよもや!冨岡に見惚れるゆあ を見て嫉妬をしていたようだ!」
「いまその様に言えると言う事は、想いを伝えたのだな」
「あぁ!しっかり今は恋仲だ!」
「なら良かった」
そう言うと
冨岡さんは好物だという鮭大根を食べる
「冨岡さんは、いい人はいらっしゃらないのですか?」
聞いてみたかった
初めて会った時にも思ったが
端正な顔立ちをしていて
寡黙だが優しさが伝わってきた
杏寿郎さんに出会っていなかったら
好きになっていただろうな…と思う
そんな素敵な人のお相手がいるならと
気になっていた
「いや、特には」
そう静かに答える
「そうなんですか…蜜璃ちゃんと伊黒さんが恋仲なので、冨岡さんは胡蝶さんと恋仲なのかと思っていました」
「なぜそうなる」
「何となくです。女の勘です」
冨岡さんは解せないという顔をしながら
鮭大根を食べていた