第11章 進路
考えを一巡した後
「呼吸、覚えたいです!」
そう答えていた。
そうして冨岡さんが来てくれた
私の素振りを見たあとに
冨岡さんが口を開く
「煉獄の言うように、ゆあさんは水の呼吸が向いているかもしれない。全ての呼吸は無理かもしれないが壱ノ型は覚えられそうだ」
そう言うと冨岡さんは
「水の呼吸 壱ノ型・水面斬り」
そう言って刀を振るう
…すごい…
杏寿郎さんの炎の型とはまた違う
流れるような動き…
それから丁寧に冨岡さんは教えてくれた
そして何度も何度も手合わせをしてくれた
「違う!それでは体が傾き鬼を切れない!」
「すみません!もう一度お願いします!」
気がつくと日が陰り始めていた
「お願いします!」
そうして全集中する
…やれる…頑張れ…やるんだ!
「水の呼吸 壱ノ型・水面斬り!!!」
!!!できた!!!
そう思った次の瞬間、着地に失敗し
倒れそうになる
あっ!
スッと現れた杏寿郎さんが
体を受け止めて、そのまま抱きしめる
「よく頑張った!!」
そう褒めてくれた
冨岡さんも
「今のは安定していてよかった。それを忘れないように鍛錬に励むといい」
そう言って微笑んでくれた
“嬉しい!また一つできる事が増えた!”
こんな充足感は久しぶりだった