第4章 Erode(ホークス)
せめて今だけは、俺の事だと思いたい。
でも、分かんないけど好きって言ってくれたし……
それで、十分だ。
うっすらと、目頭が熱くなってしまう。
「あっ、あ……啓悟、さん……?」
「っ、ごめん、何でもない」
「泣か、ないで……」
背中をトントンとあの日のように叩かれて、律動が自然と止まっていた。
「繭莉、好きなんだ。……ごめん」
「謝らないで下さい……私……これからちゃんと、啓悟さんの事、好きになってもいいですか……?」
「うん……うん……!」
目の前の、愛しい彼女をぎゅっと抱きしめた。
そして再び律動を始めると、背中に回されていた腕がぎゅっと抱きしめ返してくれた。
ヤバい、幸せすぎて死にそう……死ぬわけに、いかないけど。
「っは、繭莉……すっげ、きもち……」
「あっ、んぁ、啓悟のっ、なかでびくびくって……!」
「んっ……も、っ、イきそ……なか、出したい……っ……」
「!」
一瞬、繭莉の腕がビクっと反応した。
けれど、その腕はまたしっかりとホークスの背中を抱いた。
「んっ……だして、いいよ……っ、あ、わたしも、もぅ……!」
「く……っは、出る……っ!」
「あっあ、けい、ごっ、の、あつい、んんぅ……っ……!」
繭莉の締め付けがエグすぎて、最奥にドクドクと欲を全て流し込んだ。
でも、これだけじゃもう終われない。
「は……はーっ……え!?」
絶頂の余韻に浸っている細い腰と肩を掴んで無理矢理四つん這いにさせると、お尻をこちらに向かって突き上げているので何もかもが丸見えだ。
視覚的に相当キてしまう。
「ま、まって、いまは……!」
「だめ?」
「だめ、なのっ、イっちゃ、たからぁ……!」
「……ごめん」
もう、止まれない。
今度は後ろから一気に挿入すると、身体を仰け反らせた繭莉がシーツをぎゅっと掴んだ。
「あぁぁあっ!だめ、なんか、びくびくって、とまんないよぉ……っ!」
「いいよ、いっぱいイって」
「あ、っひ、も、やだあぁぁっ!おかしく、な、ちゃう……!」
悲鳴染みた繭莉の声に、しょうもない事に感じてしまってナカに埋まった自身が更に膨張していくのが分かった。
「や!おっきく、しないでっ、わた、し……!」