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The usual one【ヒロアカ中心】

第4章 Erode(ホークス)


 俺、一体何したんだろ……

 聞くの、怖いんだけど……

 「……くしゅん!」

 ぱっきーのくしゃみで、はっとする。

 ああ、寒かったかな。

 そう思って布団を掛け直そうとした時、つい見てしまった。

 触ったら絶対柔らかそうな髪。
 長い睫毛。
 赤い唇。
 顔を埋めたら絶対気持ちよさそうな胸元。
 ふかふかのショートパンツから伸びる、細い脚。

 「……」

 ごくりと、唾を飲み込む音がやけにリアルだった。

 「……ん……」

 出来れば、今すぐ起きて欲しい。

 「……ぅ……ん……」

 じゃないと……

 「……啓悟……」
 「っ!?」

 名前を呼ばれて、吃驚した。

 俺、このコに名前、教えたの?
 いや、教える訳ない。
 人に名前なんか……

 「啓悟……っ……」

 寝言でそう呟くぱっきーの目に、涙が溜まっていた。

 「…………繭莉」

 身を乗り出すと、シングルベッドが軋む音が聞こえた。

 「何で、泣いてんの」

 頬に、そっと触れる。

 「……啓悟、っく……」
 「教えてよ……繭莉」

 気付けば、繭莉にキスをしていた。

 しかし、すぐに我に返る。
 ばっと繭莉から身体を離すと、自分の心臓の音がやけに早くてうるさかった。

 な、何してんの、俺……

 これじゃ、寝込み襲ってんじゃん……ワンナイトと、変わんないって……

 ダメだ、これ以上、ここに居たら……

 そう思ってベッドから降りようとすると、繭莉にシャツの裾を掴まれた。

 「啓悟……行かないで……」

 相変わらず眠っているみたいだが、本当は起きていて、自分を引き留めようとしているのでは……などと都合のいい錯覚をしてしまう。

 そんな錯覚を覚えた所で、ホークスの理性はガラガラと崩れ落ちた。

 繭莉に覆いかぶさって、唇を奪う。

 「ん……んぅ……」

 さっきは起きて欲しいと思ったのに、今は起きて欲しくないとか、思ってしまう。

 「……繭莉……」
 「……ん……すー……」

 肩が、規則的に上下している。
 
 寝てる……

 このまま、起きないで。

 繭莉の部屋着をそっと捲ると、白くて綺麗な乳房が露わになった。
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