第3章 ナチュラルスキンシップ(爆豪勝己)
「嘘」
「嘘ついて、どうすんだよ」
「……だって私の事、忘れてたし……」
繭莉が、制服のポケットからあの古びた写真を取り出した。
そしてそれを見つめながら、言った。
「私はずっと、好きだったのに」
その言葉を聞いた瞬間、気付けば繭莉を後ろから抱きしめていた。
後頭部に顔を埋めるとやっぱり、髪の毛がいい匂いすぎて鬱陶しい。
息が詰まって、身体も熱い。
早く、したい。
「だったら、初めからそう言えや」
「言ったって、どうせ陰キャの隠れヤンキーの事なんか、好きにならないでしょ?」
「っせぇな、今好きなんだからいいだろが」
ブレザーの上から胸にそっと触れると、ぴくんと繭莉の身体が反応した。
「……させろよ」
「……っ……」
そう言っただけで、顔を真っ赤に染める彼女に本当に昨日、自分はコイツに襲われたんだろうかと疑問に思ってしまう。
「何だァ、昨日とは随分別人だな?」
「だ、だってあれは……っ」
「あれって何だよ」
「……やだ、虐めないで……っ……」
その言葉に勝己の中の嗜虐心がぞくぞくと増していく。
「虐め倒してやっから、覚悟しとけや」
繭莉のネクタイを解いて、ボタンを外していく。
自分でやっておきながら、その行為がじれったくて仕方がない。
鎖骨をつぅっとなぞると、繭莉が顔だけ振り向きながら言った。
「やっ、ば、くご、くんっ……おねが、い、やさしく、して……っ」
そんな蕩けた顔で、甘い声なんか出しやがって。
興奮するだけだろうが!
「優しく、だぁ?出来っかよ」
「そん、な……っあ!」
露わになった胸を、ブラジャーの上から鷲掴みにして、形が変わる程揉みしだく。
「すっげ、もちもち……」
「あっ、やぅっ……ちから、つよい……よぉっ!」
窓の桟に手を付いて喘ぐ繭莉の表情が正直可愛すぎて、その顔をもっと快楽に歪ませてやりたいとか、思ってしまう。
「いいんか?窓の外……お前の感じまくってる顔、誰か、見てるかもな?」
顎を掴んで、ぐいと外を向かせる。
「や!っ、だめだめだめっ!」
赤い顔を羞恥で更に赤く染めた繭莉が、震える手でカーテンを閉めた。
やっぱコイツ、ヤベェ奴だ。