第3章 ナチュラルスキンシップ(爆豪勝己)
「イきそ、なんだろ、っ、とっとと、イけや……っ!」
「ぃやっ、ぁん、っもぅ、イっちゃ……ひゃ、ああぁぁあんっ!」
またビクンと身体を反らせて、繭莉が絶頂した。
「っ……!」
きゅうっと彼女のナカに締め付けられて、勝己はその気持ち良さに思わず最奥に欲をぶちまけてしまった。
「……っは……は……」
「はぁ、はぁ……はー……」
ずる、と繭莉のナカから自身が解放される。
しかし、まだそれは昂ったままだった。
今度は、俺が……
そう思って体を起こそうとしたその時、繭莉が突然スッと立ち上がった。
「ごめん私っ……帰る……」
それだけ言って、彼女は教室から出て行ってしまった。
1人残された勝己は、今まで散々しといて何だが混乱した。
は?
何でアイツ急に帰った?
俺、何かしたか?
いや、したけど……何をって、ナニを……
いや、そもそも何でこんな事になった?
『……この意味、分かる……?』
繭莉の言葉が、頭にこだまする。
全然、わっかんねぇ!
「何なんだ、アイツ……」
1人、ポツリと呟いた。
取り敢えず立ち上がろうと思い、手を床につけると、何か紙のようなものがかさっと動いた。
……写真……?
よく見ると、それは昔音楽教室で撮った集合写真だった。
アイツ、こんなんまだ持ってたんか。
勝己はそれを拾うと、繭莉の机の中に適当に入れて教室を後にした。
次の日。
「おはよー」
「なぁ、昨日の宿題、見せてくんね?」
「自分でやれよ!」
ホームルームが始まるまでの生徒達の自由な談笑タイム。
しかし、勝己はそれに混ざる気も何も全く無くなっていた。
頭の中を占めるのは、甘井繭莉。
昨日の出来事を思い出しては、考える。
何で、あんな事になったんだ?
アイツ、俺の事好きなんか?
いや……アイツ男4人もいるし?
勘違いだったら、ムカつくし?
……っあー……マジで、分かんね……
「あの、かっちゃん」
後ろの席の出久が、勝己の肩を遠慮がちに叩いてきた。
「ンだぁ、クソナード!」
「えっと……よかったらこれ、使って」
そう言って差し出されたのは、絆創膏。