第14章 可哀想な2人(相澤消太)
ばか……か……
少なくともコイツよりは馬鹿じゃな……
いや、馬鹿か。俺も。
心の中で自分を自嘲して、さっき見つけた繭莉のいい所をずんずんと突き上げる。
「あ、あ、あっ!だからっ、やだぁ……!」
「っく……は、なにが、やなんだ、よ……!」
ふるふると首を横に振る彼女の目からは止め処もなく涙が零れ続けている。
「そ、んな、すぐっ、イかそうとしないで……っ、そこ、だめっ!あ、も……イっちゃ……」
「結局、っ、イくんだろ……っ、馬鹿は、どっちだ……っ」
膣壁が細かく痙攣し始めて、彼女が絶頂するのももう時間の問題だ。
顔面が好みなだけで、ここまで自分の思考回路が滅茶苦茶になるなんてどうかとも思ったが、こうなってしまったもんは仕方がない。
もう、いい。
馬鹿になろう。
俺は簡単で、馬鹿な男だ。
「……好き、だ……!」
好き。
つい、その2文字が口をついて出ていた。
しかし消太の告白を聞いているのか、それとももう快楽に溺れ切って聞いていないのか、繭莉はずっと首を振り続けている。
「やぁっ、あ、あぅっ、も……むりっ、イっく……!」
なんだ?まさか感じすぎて……
聞こえてないのか?
……仕方ない奴……
「イけよ、ほら……っ……」
子宮の奥にキスするようにぐりっと自身をねじ込むと、繭莉は掴んでいた消太の服をぎゅうっと引っ張った。
「あ、っひ、あぁぁあんっ!」
びくびくと消太のモノを締め付けて繭莉は絶頂した。
「っく……」
その締め付けに全部持っていかれて、中に全部吐き出したいのを抑えながら自身を引き抜くと、彼女の太腿に精を吐き出した。
「……はぁっ……相澤さん……」
不意に名前を呼ばれて、消太は何かを期待した。
主に、さっきの告白の返事を。
「……なんだよ」
「ティッシュ、取って……」
……はぁ……?
ティッシュ、だぁ?
思っていた事と全く違う事を言われて、正直がっかりした。
仕方なくティッシュを取って寄越すと、繭莉はがばっと起き上がった。
「もぉ……残業代貰えなくなっちゃうっ……相澤さんと遊んでるヒマ、ないんだから!」
あ、遊……?
こ、コイツ……っ……!
繭莉は、汚された太腿をティッシュで拭いながらぶつぶつとごちた。