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たまのケージ【ヒロアカ】

第12章 ゆめのプロポーズ2(相澤消太)


 「つ、つか……え……え?」
 「振袖、似合ってる」
 「は……えっと……」
 思考が、上手く追いついてこなくて、変な声ばかりが私の口からは出続けた。


 「綺麗だ、繭莉」
 

 ……え……あ……えーと……

 こんな事、言う人だったんだ……?

 「あ、あの……名前……」
 「ああ、前に向こうの彼女に聞いた」
 相澤さんは、紗綾の方に視線を一瞬やった。
 すると、紗綾はにやっと笑ってスマホを操作し始めた。
 「旦那に繭莉迎えに来てもらおっと!」
  
 
 程なくして、紗綾の旦那さんが車で迎えに来てくれた。
 「久しぶり!甘井ちゃん」
 「竹下さん、お久しぶりです!うわぁ、懐かしいなぁ……!」
 「甘井ちゃん、急にお店辞めちゃったからビックリした……って、お隣……お兄さん?」
 竹下さんは、私の隣に居た相澤さんをチラッと見た。
 それを見ていた紗綾が可愛い顔に似合わない舌打ちをした。
 「アンタさぁ、にっぶい!お兄さんじゃなくて、繭莉のカレシになんの!これから!多分!」
 紗綾の言葉に、私は固まった。

 いや……

 彼氏はちょっと、突飛すぎるかな……?

 「あー……そうなん?ごめんって!ま、取り敢えずウチおいで!着物なんてキツいし早く脱ぎたいっしょ」
 「あ……はぁ……」
 竹下さんの車の方に歩きながら、後ろを振り返った。
 すると、紗綾が相澤さんに近づいていくのが見えた。

 ……なんか、話してる……?

 あ……紗綾、あの顔は何か企んでる顔だ……

 相澤さん、背中ドンって押された……何だろ……どういう流れ……?

 そんな事を思っていると、相澤さんがこちらに向かって歩いて来た。

 あ、あれ?なんで?

 「……どうして?」
 「いや、行けって言われた」

 ……

 そんな、流されるひとだったっけ……?

 いや、そこまで分かんないけど。

 「紗綾、また後でね!」
 私が大きめの声で言うと、紗綾はひらひらと手を振った。



 車で10分位で着いた紗綾の家は、結構大きかった。
 「立派なお家ですねぇ」
 「そう?んー……家族増えるの見越したら、これ位必要かなって」
 
 そうなんだ……

 「あ、先に中入ってて!自由にダラダラしてていいよ!俺、この車洗車しろって紗綾に言われてるから」
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