第10章 男女問題はいつも面倒だ(爆豪勝己)
「あ、あのっ……先輩……」
「ヒーロー辞めたんだろ?じゃあ俺、もうお前の先輩じゃねぇし」
なら、何と呼べばいいのか……そんな疑問でいっぱいの表情でこちらを見上げてくる。
「え、えっと……」
「名前でいいだろ」
そう言うと、恥ずかしそうに俯く繭莉。
「か……勝己さん……」
そう呼ばれて、呼ばれたかった筈なのにこっちまで恥ずかしくなってくる。
「その呼び方、昭和かよ」
わざと耳元で言うと、「んっ」と反応される。
耳朶を甘噛みすると、身体が僅かに震えた。
「あっ、くすぐった……」
コートを脱がせて、それを床に落とす。
「ま、待って……っ」
これから何かが起こりそうな予感がした繭莉の身体に力が入る。
「力入れんなよ」
ニットの中に手を差し込んで、ブラジャーの上からそっと胸に触れる。
「あっ……今、それは……」
制止するように、繭莉の手が勝己の腕に触れた。
「お前がデカい声出さなきゃバレねぇよ」
「む、無理……っあ!」
ゆっくり胸を揉みしだくと、簡単に甘い声が漏れる。
「あ、んぁっ……だめ……あぁっ」
きゅっと乳首を摘まむと、繭莉の身体の力が一気に抜けて、膝からカクンと崩れ落ちそうになる。
それを抱きとめて、横抱きにする。
「あの、えっと……」
腕の中で戸惑う繭莉のおでこにキスをして、ベッドに向かう。
ベッドに身体を下ろすと、その身体を抱きしめた。
そのまま、ニットの裾に手をかける。
「……いいか」
今更過ぎるが、確認のために聞くと真っ赤な顔で頷かれる。
「じ、自分で……脱ぎます……」
繭莉が、おずおずと服を脱ぎだした。
1枚ずつ脱ぐ度に、ふわふわと優しい香りがして先程よりも胸が高鳴る。
やがて、下着だけの姿になった繭莉が恥ずかしそうに俯いた。
「ごめんなさい、恥ずかしい……」
「なに謝ってんだよ」
ブラジャーのホックをぷつっと外して、押し倒すと潤んだ瞳に見上げられてそれまで保っていた理性がどんどん崩れていく。
柔らかそうな胸元に顔を埋めると、ぴくっと繭莉の身体が反応する。
「あっ、髪、くすぐった……せんぱい……っ」
「だからもう先輩じゃねぇっつってんだろ」