第10章 男女問題はいつも面倒だ(爆豪勝己)
自分の中指を口に含んで、唾液を絡ませる。
そして、その指をショーツをずらして秘所に押し付けると繭莉の身体がビクっと強張った。
「力入れんな、痛ぇ思いすんのはお前だぞ」
「っひ……ぃや……!」
首を振って嫌がる繭莉の秘所にそれを挿入すると、その目からぼろぼろと涙が零れた。
「やっ、やだ!先輩、ゆびっ、抜いて……!おねが……」
そんな事を言われて止めようと思うどころか、身体の芯が熱くなってついには勃起してしまう始末だ。
唾液の所為で滑りがよくなっていた指を出し入れすると、泣き声がどんどん大きくなっていく。
「っう、いやっ!も……やめて……ひっく……だ、誰か……!」
「助けてってか?」
可愛い繭莉。
やっぱ、お前は誰かに助けられる側だ。
ヒーローなんか、似合いやしねぇ。
「この状況で助けてもらえっと思うなよ?どんだけ甘ぇんだ、お前は」
一瞬、涙に濡れた目が大きく見開かれた。
が、すぐにその目はぎゅっと閉じられた。
「……っ……」
彼女は抵抗するのを止めて、身体をぶるぶると震わせた。
その態度は、諦めなのか何なのか。
もう、嫌とか何とか喚かなくなった繭莉の大して濡れてもいない秘所に、自身をぐりっと押し付ける。
「!っふ……ぅ……」
先程より一層身体を強張らせる。
この反応……まさか。
「お前、もしかして初めて……」
コクコクと頷く繭莉。
初めてが俺で、こんな状況で……
「……はっ……」
丁度いいわ。
一生、忘れらんねぇようにしてやる。
そんな大分酷い事を考えながら腰をグッと押し進めようとしたその時だった。
カウンターの上の繭莉のスマホが、鳴った。
「!!」
その電子音で、結構ヤバめの感情に憑りつかれていた勝己はやっと正気に戻った。
俺、今、犯罪まがいの事をしようと……した?
ヤバかった……人として……
いや、もうアウトか?これ……
「……悪ぃ……」
勝手にその言葉が口をついて出ていた。
起き上がって、服の袖で涙を拭う繭莉を抱きしめたくなったけれど、そうしていい理由など自分にはない。
彼女を泣かせたのは、他でもない自分なのだから。
いたたまれなくなって、勝己は店から逃げるように飛び出した。