第10章 男女問題はいつも面倒だ(爆豪勝己)
「せんぱ……きゃ!」
身体を押せば、いとも簡単に床に尻もちをつく。
「お前さぁ」
「……?」
潤んだ瞳でこちらを見上げる繭莉。
これから何をされるかなんて、まるで分かっていないようだ。
「俺が……」
こんな風に言うもんではないと、思っているけどもう止められない。
「俺がお前の事好きだって言ったら、どうすんだ?」
繭莉の目が、見開かれた。
「先輩、どんな冗談……です、か……」
何故かこの状況で冗談と言われるのが、腹立たしい。
「冗談でこんなバカみてぇな事、言うと思うか?」
「……っ……あの……私……」
繭莉の視線がゆらゆらと動くが、勝己を捉える事はない。
「こっち見ろよ」
顎を掴んで無理矢理こちらを見させると、その顔は段々と赤く染まっていく。
「どうすんだって聞いてんだ。あ?」
「わ、私は……」
どうすると聞いておいて、その先は正直聞きたくなかった。
先を言えないように、強引にキスをした。
「ん!」
口内で逃げる舌を無理矢理自分の舌で絡めとる。
独りよがりすぎるキスだとは、自分でも分かっていた。
だけど、この先に進むことを止めてやろうなんて微塵も思わなかった。
そのまま床に身体を押し付けると、やめろとでも言うように小さな手が肩を押してくる。
「ぷはっ……先輩、やめて……!」
勝己の唇から逃れた繭莉が、今にも泣きそうな顔でそう言うけれど、そんなのはただ、興奮を助長させるだけだ。
「誰がやめるかよ、バカかてめぇは」
かなり無理矢理だけど、手に入りそうな距離にいるのに誰がやめるってんだ。
ざっけんなよ……!俺が、どんな気持ちで告ったと思っとんだ。
どんな形でもいい……一瞬だけでも、手に入れる。
スカートの中に手を滑り込ませて、ショーツの上から秘所をつぅっとなぞるとついに繭莉は泣き出した。
「……っう……も、やだぁ……っ……」
ああ……俺ってもう、末期通り越して、犯罪者なんかな。
こんな……
こんな、恐怖に歪む顔さえ可愛いと思っちまうなんて。