第7章 夢中(相澤消太)
消太の腰がグッと動く度に、ずらされたショーツの上にどちらから出たとも言えない体液がぽたぽたと落ちる。
「あ、あっ、はぅ、や……っ、やぁ……!」
「腰、引けてんな」
「きゃ、ぁんっ!」
いきなり腰をガシっと掴まれて、奥の奥まで届いてしまいそうなほどずんずんと突かれて、シンクの縁に掴まっていないと立っていられそうにない。
「あぅっ、あ、あんっ、はげし……っ!」
「繭莉、っ、中、イきたそうにビクついてんな……っ……!」
ギリギリまで男根が抜かれて、また奥まで一気にズンと入ってくるのを何度かされると、繋がっている所が溶けてしまうんじゃないかと思う程熱くなる。
「やっ、あ、んぅ……っ、も、イっちゃ……」
あまりの激しさに、意識を飛ばしてしまいそうになる。
あれ……
消太って、こんな貪るみたいなえっちする人だったっけ……?
「っ、出す、ぞ……!」
「あっ、や、やら、私もっ、イっちゃ……んんぅっ……!」
すんでの所で私の中から男根を抜いたのか、太腿あたりに温かい感触を感じた。
「はー……はぁっ……ぅ……」
息を整えながら、自分の身体の下の方を見ると、やっぱり太腿が白く汚されていた。
「こんな所で……っ、消太のえっち、ばか……」
「しょうがないだろ。……動くなよ」
消太は、作業台に置いてあったキッチンペーパーを何枚か取ると、太腿の精液を拭ってくれた。
キッチンペーパー、そんな事に使って……
絶対、これ思い出しちゃうやつじゃん……
「取り敢えず、風呂でも入って流して来いよ」
「でも、洗い物……」
「まだ言ってんのか……洗っとくから」
「じゃあ、うん……」
私は、消太のお言葉に甘えてお風呂に入る事にした。
お風呂から上がってリビングに戻ると、消太はもうとっくに洗い物を終えたらしく、ソファに座って何やら難しそうなテレビ番組を眺めていた。
「消太、洗い物ありがと」
後ろから声をかけると、「ああ」と返事が返ってきた。
「俺も風呂入ってくる」
消太はそう言って、お風呂場の方へ歩いて行った。
えっ!
今日、お泊りしてくれんの?
なんか、久しぶりすぎて、嬉しい……
ソファとベッド、どちらで待っていようか迷ったけど、テレビから流れる小難しい専門用語のオンパレードに負けて、ベッドで待つ事にした。