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君の隣で眠らせて【チェンソーマン短編集】

第1章 初めてのキスは…【デンジ夢・前編】



「…なぁ、ルルさんよォ。今日楽しかったかぁ?なんかあんま笑ってなかったよなぁ…」
『…え…』
「いや…つまんなかったんかなぁって思ってさぁ」
『ううん。そんなことないよ。…でも、お互いの色々な話しようって約束だったのに、できなかったね』
「あー、確かに大勢いたからそーゆー深い話はできなかったよなぁ」
『まぁ、今日は今日でみんなとワイワイ食事できて楽しかったからいいけどね』
「…そっか。良かったぁ〜。でもよぉ…やっぱ俺、ルルさんともっとちゃんと話したかったなぁ」

残念そうにうつむくデンジの言葉に、ルルも頷いた。

『うん。私も。元々はそれが今日ご飯食べに行く目的だったもんね』
「マジそれな。……じゃあよォ、そこの公園寄ってかねぇ?ベンチでも座って、話ししてこーぜ」
『んー…だったら、ウチ来る?』

ルルがそう言うと、デンジは少し驚いていた。

「え?…でも、いいのか?」
『もちろん。行こ行こ』

ふたりは駅前でタクシーに乗り込み、ルルはデンジを自分のマンションに連れ帰った。

公安直属のデビルハンターの給料はそこそこ良い。
ルルが一人暮らしをしている部屋は、大きな窓から美しい夜景が見える広々としたワンルームだった。


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