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夢主の家族の問題を三ツ谷が助けようとしてくれる話

第1章 出会い


「ねぇ、今からあなたの家に遊びに行ってみたいな」「え?急だな。いいのか?知り合ったばかりの男を家に入れて」「大丈夫だよ。それに君の妹さんにも会ってみたいし!」夢子は笑顔で言う。三ツ谷は呆れた表情を浮かべるが、すぐに笑顔になった。「しょうがないな~わかったよ!」二人は服屋を出るとそのまま歩き始める。夢子は車椅子を漕ぎながら前に進む。少し進むと閑静な住宅街に出た。しばらく歩くと三ツ谷の家に到着したようだ。「ここが俺ん家だ」三ツ谷が玄関のドアを開ける。「お邪魔します」と言って中に入るとそこには女の子がいた。女の子は私を見て「お兄ちゃんが女連れで帰ってきた……」と呟く。「コラ、ルナ!失礼だろ!」「別にいいじゃん!お兄ちゃんもすみにおけないね~その娘とどういう関係なの?ルナにも紹介して!」「はいはい、わかったからちょっと待ってろ。夢子に紹介するから」三ツ谷がそう言うと妹は大人しくなる。「ごめんな。騒々しいだろ?」「いえ、楽しいですよ!なんだか家族って感じで」「そうか……」二人は笑い合うのだった。「ルナ。マナはどこにいんだ?」三ツ谷が妹に向かって言う。「マナは夜ご飯食べてからすぐ寝ちゃったよ」「そうか、じゃあリビングに行って話すか」私たちはそのままリビングに移動した。そして、私の病気について詳しく説明したり、持病のことなどを話したりした。二人は真剣に聞いてくれた。「……という訳です」と言うと二人が不思議そうな顔をして聞いてきた。「どうして急にそんな話したんだ?」「あぁ……いやー、なんで車椅子に乗ってるかとか気になるかな~と思って……」私がそう言うと二人は納得したように頷く。そして私が話終えると二人は同時に口を開いた。「「大変だったんだな……」」私は思わず泣きそうになる。今まで自分の病気のことを人に話したことはなかったし理解してくれる人がいなかったから辛かったのだ。でも今は違う。目の前には私の話を親身になって聞いてくれる人がいる。それがとても嬉しかったのだ。
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