第3章 憎しみ
「ヤバくない?三ツ谷きてないよ」「そうだな確かにおかしいな。いつもアイツは一番早くファミレスにきてるのに」「しかも今日は学校休みらしいし。なにかあったのかな?」「どうなんだろうな?心配だな……」マイキーとドラケンが話していると、八戒が二人の前にやってきた。「あ、タカちゃんのことなんだけど」「ん?三ツ谷がどうかしたのか?」ドラケンが聞くと八戒は深刻そうな表情を浮かべていた。「実はさ……タカちゃん最近おかしいんだよ……」「おかしいって?」「……なんかね、最近ずっと考え事してるみたいなんだよ。それでたまにボーッとしてたりとかするし……それに時々だけど、目の下に隈ができてたりするんだよね」「……それって本当に大丈夫なのかよ」「うん、俺も心配になって聞いてみたらヤバい答えが返ってきて……」「なんかあったのか?」ドラケンが聞くと八戒はため息を吐いて言った。「……タカちゃん……彼女さんのお父さんを殺したいらしいんだ」「え?」マイキーとドラケンは驚きのあまり言葉を失った。「まさか……そんなわけねぇだろ?だってアイツは……」「……うん、俺もそう言ったよ」八戒は少し悲しげな表情をしながら話す。「でも、タカちゃん言ってたんだ。『自分の心がおかしい』って……『本当はあいつの父親を殺したい』って……俺もタカちゃんの気持ちはわかるし、そう考えてもおかしくはないかもしれないけどさ……実はさ、タカちゃんの彼女は夢子っていう名前なんだけどその子は病弱でさ……それと、父親から暴力振るわれててさ……」「なっ!そんなことがあったのかよ」ドラケンは驚きを隠せなかった。「……マジかよ」マイキーは苦虫を噛み潰したような表情を浮かべる。