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大事なモノ~みんなの幸せを祈って~【鬼滅の刃】

第38章 しのぶさんの鉄槌 ― 柱たちの猛省


その日から、立場は完全に逆転した。

あれほど強引だった人たちが、私の機嫌を取るために必死に「媚び」を売り始めたのであった。

「……。今日は、君の好きな最高級の鮭大根を用意した。……一口だけでも、食べてくれないか?」

義勇さんが、部屋の扉越しに情けない声で語りかけてきます。

「[#dn=2#]さーん! 俺だ、玄弥だ! 里で一番旨いおはぎ、兄貴に隠れて買ってきたんだ! ……だから、ちょっとだけ顔を見せてくれ……っ」

「、見て! 綺麗な雲を見つけたから、君にも見せたくて……。……ダメかな? ねえ、会いたいよ……」
無一郎くんは、ついに扉の前で座り込んで「無一郎の呼吸(寂しい)」を使い始めました。

柱も若手も関係なく、私の扉が開くのを、雨に濡れた仔犬のような瞳で待つ日々。
かつての「捕食者」たちは、今や私の「お許し」を待つ忠実なしもべ(?)へと変わり果てていました。


でもね、みんなの気持ちは痛いほどわかってるつもりでもあるし嬉しいんだよ?

ただ、私には休息が必要なのです。



「……少しは分かってくれたかな?」

扉の向こうから聞こえる賑やかな「媚び」の声を聞きながら、私はようやく手に入れた平和な眠りに、ゆっくりと落ちていくのでした。

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