• テキストサイズ

大事なモノ~みんなの幸せを祈って~【鬼滅の刃】

第25章 逃げ場のない目覚め※微裏閲覧注意※


「……っ、不死川か。声が大きい」

義勇さんは寝起きのまま、事もあろうに私を背後から抱き寄せ、その肩に顎を乗せた。

「指導は終わった。……彼女は、俺たち三人のものだ。文句があるならかかってこい」

「「「「えええええ!?」」」」

私、炭治郎くん、そして飛び起きた無一郎くんまでが同時に叫ぶ。
義勇さん、吹っ切れすぎて性格が変わっていませんか!?

「義勇さん! 言い方が誤解を招きます!」

炭治郎くんが慌てて割って入りますが、無一郎くんは冷静に(でも火に油を注ぐように)言う。

「間違ってないよ。不死川さんも、仲間に入りたかったら素直に言えばいいのに。おはぎ、まだ残ってる?」

「おはぎの問題じゃねェだろォが!!!」
不死川さんの怒りのボルテージが最高潮に達し、ついには日輪刀の柄に手が伸びかけた。



「……おやおや、朝から随分と賑やかだね」

そこへ、騒ぎを聞きつけたお館様が、あまね様に支えられてゆっくりと姿を現しました。

「お、お館様!?」

全員がその場で(布団の上だろうがなんだろうが)一斉に正座する。

「。昨夜は……とても『温かな』夜だったようだね」

お館様の優しい、けれどすべてを見透かしたような微笑みに、私は顔から火が出る思いに。

「実弥、しのぶ。彼らを責めないであげておくれ。……平和になった今、愛を育むことは何よりも尊い仕事なのだから」

「お、お館様がそう仰るなら……っ」

不死川さんは苦虫を噛み潰したような顔で刀から手を離したが、私を睨む瞳には、怒りとは別の「焦燥感」と「独占欲」がメラメラと燃えていた。

「……ですがお館様。公平を期すために、今夜からは交代制、あるいは『全員での共同管理』にするべきではないでしょうか?」

しのぶさんの提案に、周囲の柱たちが「そうだそうだ!」と(どこからともなく現れた宇髄さんや煉獄さんまで)賛成し始める。

私の平和な「三人の生活」は、一晩にして「柱全員による愛の包囲網」へと拡大されようとしていた。

昨夜の疲れも癒えぬまま、私はさらなる「嬉しい悲鳴」の予感に、天を仰ぐしかなかったのであった。

*
/ 138ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp