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大事なモノ~みんなの幸せを祈って~【鬼滅の刃】

第7章 地獄の同時指導


「……今日は、ここまでにしよう。これ以上は危険だ」



義勇さんが静かに告げ、張り詰めた空気が一気に解けた。


……が、そこからが別の意味での「地獄」の始まりだった。



「ちゃん! 大丈夫!? はい、お水! 私が汲んできた美味しいお水よ!」
「……いや、体温が上がっている。俺が冷やした水の方がいいだろう」
「どいてよ。……、僕の隣で休んで。ほら、こっち」

さっきまでの厳格な師範代たちはどこへやら。

蜜璃ちゃんが私を抱きしめながらお水を飲ませようとすれば、義勇さんが氷嚢(ひょうのう)を手に私の額を狙い、無一郎くんが私の腕を引いて自分の膝枕へと誘導しようとする。

「ちょっと無一郎くん、ずるいわ! 私が一番先に支えたのよ!」
「……俺も、指導の責任がある。俺が介抱する」
「冨岡さんは黙ってて。……、こっちにおいでってば」

「あ、あの……三人とも……近い、近いです……!」

三人の柱の熱視線に囲まれ、私は修行よりも激しい動悸に襲われていた。


お館様の予感した「大きな力」。その片鱗が見えた喜びよりも、この三人の「争奪戦」がさらに激化しそうな予感に、私は遠のく意識の中で「明日は誰が助けてくれるんだろう」と、そっと神様に祈るのだった。


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