第51章 夢と現実の境界 ― 覚醒した魔性の技
また夢で出会った。
夢の中で錆兎さんと真菰ちゃんに徹底的に「愛の手解き」を受けた私は、どこか意識が朦朧としていた。
屋敷に戻ると、嫉妬で目を血走らせた実弥さんと義勇さんが待ち構えていた。
「おい、悲鳴嶼さんと何してやがったァ!」
実弥さんが詰め寄ってきた瞬間、私の体が無意識に動く。
真菰ちゃんに教わった通り、彼の腕の隙間をすり抜け、背後からそのうなじに熱い吐息を吹きかけ、錆兎さんのように指先で彼の喉仏を優しくなぞった。
「……っ!?」
実弥さんの顔が、見たこともないほど真っ赤に染まり、膝がガクガクと震え始めた。
「て、てめェ……どこでそんな……っ、毒みてェな触り方覚えやがった……!」
隣にいた義勇さんも、私の艶やかな手つきと視線に、鼻血を出しそうなほど動揺しています。
「……。そんな風に触られたら、俺はもう……人ではいられなくなる……」
夢の技を無意識に繰り出す私は、知らず知らずのうちに、柱たちの理性を粉々に砕く「魔性の女」へと変貌していたのであった。
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