第6章 惑わす影
月が高く登った頃、ベッドの上で飛雄と見つめ合う。Tシャツ1枚で寝るの、なんか恥ずかしいな…と思いつつ、心には幸せが詰まっていた。
飛雄の腕を枕にし、頬を撫でられる気持ち良さに目を瞑る。髪を耳にかけられ、そのまま耳をふにふにとマッサージをするように撫でられる。ちょっと声が漏れてしまうのが恥ずかしかった。
「やべぇ…時間止まればいいのにな」
何を言ってるのかわからずに、目を開けて、青みかがった黒い瞳を見つめた。ふっ…と優しく笑う。どうしたんだろう…。
「お前といんの、幸せだなぁ…って思っただけだ」
「っ!私も!飛雄といるの、幸せ!」
笑いながら口付けられる。手を飛雄の背中に回し、ギュッと抱き締めた。大きいな…私とは全然違う、大きくて逞しい身体。
耳を撫でていた手が肩を撫でて、腰を撫でる。そのままお尻を撫でながらTシャツの裾を捲り上げ、直接肌に触れながら背中に上がっていった。擽ったくて、身体がピクピクと震える。
飛雄は私の反応を笑いながら、唇を何度も食んだ。そして、下唇を噛みながら離れていく。
「おやすみ」
「?…ん、おやすみ」
啄むようなキスをしていたのにいきなりおやすみと言われ、いきなり?と思いながらも答えた。目を閉じた飛雄を見て、私も目を瞑る。未だに背中にある手にTシャツが捲れたままで、胸まで出てしまいそう…という不安は残ったままだった。