第6章 惑わす影
「とび、とびおっ!あっ、ぁあッ……んぅ、イく……っ、あぁあっ!!」
「っ、クソッ……はっ、うっ…!」
激しい抽挿が私を追い詰め、限界に達した頃、飛雄を締め付けると一気に引き抜かれ、お腹に熱いモノがかかる。
飛雄が好きで好きで堪らない。こんな私を愛してくれる飛雄が愛しい。肩で息をする飛雄をボーッと見つめていた。
ティッシュで自身が吐き出した欲を拭いた飛雄は、手の甲で頬をひと無でし、額に口付けを落とす。「大丈夫か?」と声をかけてくれる飛雄が、優しすぎて不思議に思えた。
「ちょっと待ってろ」
頷くと飛雄は部屋を出ていった。
蛍と散々してるのを知ってるのに、どうしてあんなに気遣ってくれるんだろう。飛雄がいるところは、どうしてあんなにはっきりと見えるんだろう。
蛍とは別の何か……蛍は後ろから包み込んでくれるような温かさを感じる。でも飛雄は…前に立って、手を差し伸べてくれるような、何故かそんな感覚がした。
「ん、飲めよ」
水が入ったペットボトルを持ってきてくれた飛雄にお礼を言って受け取り、声を出しすぎてカラカラになった喉を潤した。