第1章 この呪いをかけたのは、彼の実の妹だった。
私と君は魔法使いで、魔法にはいろんな可能性が秘められている。
魔法で人を傷つけるか、人を助けるか……
例え魔法を使えなくても、人を傷つけるのなんて簡単だからね。
君は、道を踏み外さないで、生きていられるかい?
自分が思っている道と、他人が思っている道は違うよ。
私は「不死の呪い」をかけられたくないからね。
「不死の呪い」を使える生物の反感は買いたくないよ。
君が不死になりたいかどうかは、私には関係ないけれど、人に危害を与えたら容赦はしないよ。
私は君の師匠だからね。
……さ、魔法の修行を続けよう。