【ハイキュー!!】矢印の先に、俺(私)はいない【R指定】
第15章 Loving Them Is Ruining Me
「クロと付き合ったって、あいつの愛し方受け入れられなくて逃げる。俺と付き合ったってクロのことが気になって、結局また壊れるだろ。」
テーブルの上で、指先がゆっくりと動く。
「どっちを選んでも、仁美は結局俺たちの前からいなくなるだろ。」
研磨の言葉に仁美 はすぐに首を振った。
「……それでも。こんな形になるくらいなら、私は……どっちかを選ぶよ。」
自分が逃げたせいで二人が追い詰められたなら、仁美はちゃんと向き合おうと思った。
仁美もまた、二人を大切に思っていると遅かろうが伝えるべきだと思ったのだ。
研磨はその顔をじっと見て目を細め、そして、ぽつりと言った。
「……もう、遅い。」
仁美 の喉が小さく鳴り体が引いた。
研磨はそんな仁美から視線を逸らさずに続けた。
「クロはさ。この三年間で……本当に壊れた。」
「……え?」
一瞬研磨の言葉が理解できなかった。
久しぶりに会った黒尾は、昔と変わらない笑顔で。
騒がしくて、明るくて、どこか安心する“いつもの黒尾”だったからだ。