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【ハイキュー!!】矢印の先に、俺(私)はいない【R指定】

第15章 Loving Them Is Ruining Me


「……ほんと…クロがいなかったら、連絡もくれないんだな。」





誰に聞かせるでもない声。

拗ねたようで、諦めたようで、それでもどこか執着を滲ませた響きだった。






研磨はしばらくそのまま動かず、ベットの上で静かに呼吸をしていた。

投げられたスマホの画面だけが、まだ薄く光っていた。






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次の日、研磨は待ち合わせのカフェで、一人席に座っていた。

窓際の小さなテーブルでノートパソコンもゲーム機も出さず、ただコーヒーだけを前に置いているのは珍しかった。





仁美が話すのはきっと黒尾のことだ。

それは分かっていた。





それでも、仁美からの誘いを断るという選択肢は最初から研磨の中にはなかった。





カップの中身を飲み干した頃、ドアのベルが鳴る。

無意識に顔を上げて、すぐに見つけた。





仁美もまた研磨を見つけて、少し迷うように視線を泳がせてから、彼の元へ歩いてくる。





三年ぶりに再会した昨日よりも、ずっと現実的な距離だと研磨は思った。
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