【ハイキュー!!】矢印の先に、俺(私)はいない【R指定】
第15章 Loving Them Is Ruining Me
黒尾はすぐに答えなかった。
仁美の言葉を聞いて、バツが悪そうに視線を落とし、指先をぎゅっと握る。
「……違う。」
それから、言いづらそうに続ける。
「……俺が、だよ。俺が……汚した。」
その言葉の意味を理解した瞬間、仁美 の呼吸が止まった。
唖然として黒尾を見る。
黒尾は申し訳無さそうに目線を泳がせながら表情を曇らせていた。
その黒尾の表情で、何故自分が裸になっていたのか、体が濡れていたのか理解した。
仁美が返答に困っていると黒尾は目を逸らしたまま、小さく続けた。
「……汚すつもりはなかったんだけど…我慢出来なくて……出ちゃって……ごめん……。」
仁美が唖然と黒尾を見ていたその時、扉が開いた。
扉の方を見ると、研磨が戻っていた。
腕には、畳まれた仁美の服。
そして、その上に乗せられた下着。
洗いたての乾燥機の匂い。
それを見た瞬間、仁美 の頬が一気に熱を持った。
言葉よりもはっきりと、昨夜と今日一日が、そこに残っていた。