【ハイキュー!!】矢印の先に、俺(私)はいない【R指定】
第15章 Loving Them Is Ruining Me
黒尾と研磨、二人の距離が一気に近づく。
左右から落とされるキスに挟まれて、仁美 の視界が揺れた。
黒尾の体温。
研磨の呼吸。
別々のリズムで二人で触れてくる。
名前を呼ばれて、髪に触れられて、額に口づけられて。
それだけで頭の中が白くなる。
考えようとしていたことが、全部、ほどけていく。
抵抗する力も、言葉も、うまく掴めないまま。
しばらくして、ようやく二人の唇が離れる。
熱の残る距離で、仁美 は小さく息を吸った。
「……私、帰る。」
ポツリと呟いたその一言で、空気が変わった。
研磨が一瞬だけ目を伏せてから、静かに言う。
「……服、まだ洗濯機の中。取ってくる。」
そう言って研磨は部屋を出ていき、残されたのは黒尾と仁美だけ。
一瞬気まずい沈黙が訪れた。
仁美 はシーツを胸元に寄せたまま、ぽつりと聞いた。
「……私、そんなに……ひどかったの?」
服を洗濯しなければいけない位、粗相をしてしまったのだろうか…。