イタズラ好きなあの子は天使のよう *戦国BASARA*
第3章 え、君、誰?
幸「そっその…// そなたが…こんなにも…その…// 美しいとは…思わなかったので…その…//」
もじもじしながら小さな声で言う幸村にルナは聞こえなくて首を傾げる
『…? 幸村君、何て言ったのかな?』
幸「ッッ…//!!? はっ破廉恥でござるぅうう//!!!!」
幸村は両手で顔を覆い隠し、部屋の障子を突き破って叫びながら走り去ってしまった
『…謎な子だな、うん』
佐「カワイ子ちゃんお待たせ~vV …ってあぁ!!!! 誰壊したの!!?;」
天井裏から戻ってきた佐助は壊れている障子を見て驚いた
『幸村君が叫びながら壊していったよ? 下心丸見え君!』
佐「ちょっその呼び方やめてくんないかな?;」
ルナは佐助が持ってきたクシで髪を丁寧にとかす
佐「…ちょーっといいかなぁ?」
『んあ?』
チラッと佐助の方を見れば、佐助は苦無を握ってこちらに向けていた
『…何のつもりだ』
佐「アンタは一体、何者なの? 俺様や他の忍に気付かれずに一ヶ月もここで過ごすだなんて、ただの人じゃないよね? …何処の忍?」
『…もし私が雇われ忍だったとしても、雇い主を答えるような馬鹿に見えるか?』