第11章 【闇夜の太陽/2章:ロー落ち編】10話
《AnotherStory/闇夜の太陽》ロー落ち編
第2章│10話【━━━━━━━━━】
10/10話:1(2/3)/1P┃31/33P┃1900字
ドリノベ様再投稿用変加筆済
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午前中は海でたっぷり遊んだ私達。みんなでお昼ご飯を食べてる時にローくんが仕事で行かなければいけなくなってしまい、変わりに迎えに来たベポに耳打ちをして彼を置いていく。
(なんだろ?)
ベポと一緒に昨日子供達がそれぞれ気に入っていたお店に行って、楽しく買い物をする。
「ね、そういえばさ、この間の洗濯係はシャチさんだっけど[ハートの海賊団]てふだんから着てるユニフォームがあったり、船が潜水艦だったりして挙げ句の果てに船長が《オペオペ》使えるから、ちょっと他の海賊団とは常識が違うことか多いよね」
「ん?そうなの?おれ、他の海賊団知らない」
「あ!い、一般論よ。一般論。ほら急襲も潜水艦だからあんまりされないし、酔った時や具合悪いクルーがいる時にされても船長が治せる選択肢もあるじゃない!」
(ヤバいヤバい。ベポは知らないんだった)
「なるほどなるほど。なら子供が乗ってる海賊船も珍しいよね?」
「おれたちめずゅらしいの?」
「うん。そうだね。他の船より安全性も高いんだよ」と言いながらアルタイルを抱き上げた。娘のベガはただいまお店にな並ぶハート型の小物に夢中。それを流れるように撫でて「どれにするんだ?一つなら買ってやる」と彼女を持ち上げながら言う声。犯人はローくん。
「タータン!?いいの?」
「ああ。ゆっくり決めろ」
悩みまくった末に選んだのはハート型の赤い石が付いているペンダントだった。深紅の瞳のベガに非常によく似合うもの。アルタイルが買ってもらったのは、ライト付きの懐中時計。幼児のクセに中々のセンスと実益を兼ねてることにおどろいてしまう。
(こ、こいつら………)