第4章 【闇夜の太陽/2章:ロー落ち編】03話
《AnotherStory/闇夜の太陽》ロー落ち編
第2章│01話【━━━━━━━━━】
03/10話:1(1/3)/1P┃07/32P┃1700字
ドリノベ様再投稿用変加筆済
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「ちょ、ちょ……っと、……ロー!?」
「ん?」
[モコモ公国]で[ハートの海賊団]のみんなが仮宿として借りてるトコに、合流した船長と私の寝床も用意してもらったのだが、船と同様に私と子供達は当たり前のようにローくんと一緒の部屋で一緒のベッドだった。
(そこまではまぁいいの。今の私は本当に[船長の女]になったんだから。……でも)
宴会中に途中で抜けた私達。そんな状況で子供達も寝ている部屋で(かろうじてベッドはべつになってるけれども)ローくんが「もうガマンできねェ」とか言って私に手を出そうとして来るのですが、どうしたらイイのでしょうか。
(確かにね『ローくんの気持ちを受け入れた』記念すべき日ではあるよ。だけれど『子供達とも久しぶりに再会した日』でもあるんだから。そりゃあ、今まで当たり前に一緒に寝てて、こんな日にどっちとも別々に寝るとかはありえないんだけれど!)
「やっ、……だ……め………んっ────」
「━━━………」
「だ、だめ、こどもたちがっ……あ」
「ああ……明日の昼までは絶対に起きない睡眠薬を飲ませてるから心配しないで声、出せよ」
「え、え、え、え!?………あ、ちょ、……」
「………聞きたいんだ、お前の声……………」
「あっ、─────あぁぁ……………」
結局私はローくんにおかしいぐらいに抱かれるコトになる。彼はとっても優しく情熱的な人。私が好きだったのは疑いようもない触り方をしてくれる。
私の中に入って二人がつながるのも、共に動くことも、そして意識を放つことの全ての行為の一つ一つが何度も繰り返されているのに、いつも嬉しそうなのにとても不安気。それがスゴく印象的で、なぜか安心感も覚えていく───そんな『ローくんとの初めての夜』でした。