第2章 【闇夜の太陽/2章:ロー落ち編】01話
《AnotherStory/闇夜の太陽》ロー落ち編
第2章│01話【━━━━━━━━━】
01/10話:1(3/3)/1P┃03/33P┃1600字
ドリノベ様再投稿用変加筆済
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「………それで?」
「あの、えーと、え?え?え?えぇえ?」
「おれにすんのか?」
「!!」
「『惹かれてる』のどうなった?」
「か、かか変わらないけど………むしろ、カッコよくて困る。あの、でも……あれってまだ有効なの……?」
「…ったく。………━━━」
「ん?」
「好きだ」
言ってすぐにローくんは優しい口づけをして、ニヤリと笑う。
「もう、ガマンも遠慮もしなくてイイんだよな」
「なっ……………!!」
「イイからおれにしろよ」
ローくんは見たことのない妖艶な顔と、聞いたことのない甘ったるい声で、さっきから私を攻めて来る。
「な、━━━?」
(も、もうダメだ……………)
「は、はい。………ローくんのになります…」
「!!おい、訂正とか間違えとかはナシだぞ」
「………大丈夫、私『女にも二言は無い』のを心の辞書に載せてるからさ。ちゃんと男としてローが好き、なの」
「分かった……おれがお前ら幸せにしてやる」
「それってプロポーズ?」
「似たようなモンだろ。ま、本物の時はちゃんとロマンチックにしてやるよ」
私のおでこにほっぺたをくっつけてきてそんなことを言うから、ほほえみながらキスしてみたら、そのまま濃厚なモノへとゆっくり変わっていく。
角度を変えて何度も何度も繰り返される熱い口づけを夢中でしたせいで、目的地に着くのがずいぶん遅くなったとかなんとか。
執筆日〔2024,05,08〕