第2章 【闇夜の太陽/2章:ロー落ち編】01話
《AnotherStory/闇夜の太陽》ロー落ち編
第2章│01話【━━━━━━━━━】
01/10話:1(2/3)/1P┃02/33P┃1600字
ドリノベ様再投稿用変加筆済
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「……で?」
「え、いきなりなの?心の準備は?」
二人きりになったとたんに話を振ってくるローくんが、ロマンチックのカケラもなくてなんだか面白かった。
(いや、なんの話かは分かるけどもさ!)
「あーあれですよね、二年前に言っていた『時期がきたらちゃんと教える』ってやつです?そんな風に言っていたのになあなあにした挙げ句に一人で『答え合わせ』に行った一連のことの詳細……デスヨネ」
冷や汗を掻きながら言った言葉にローくんはただうなづいて先をうながす。
(はぁ………言わなきゃ。……言わなきゃ)
涙を滲ませながら口唇をかみしめた。
「………………結論から申し上げますと『私を毎日抱きしめてくれる人』はこの度、あきらめなければいけなくなりました。えぇと、彼の生存や私の経歴と能力をもう隠さなくてもいいので言いますが、子供達の父親はコラさんです。まだ本人はご存知ないですけれど」
「なるほどな………そうつながんのか」
「ハイ…………」
一通り話した私は考え込んでいるローくんの横で小さくなり続けている。