第1章 恋愛相談
「まぁ、人並みにはあるで。少なくとも古村よりは。」
ドヤ顔しながら、向こうもビールを飲む。
やっぱり少し癪に触るけど、そうもなると
なおさら彼に相談に乗ってもらうのが一番良さそう。
「悔しいけど、好きになってしまったこの気持ちを簡単に無かったことにするのもなんか嫌だからこれからも相談乗ってくれない!?」
「えー。めんどくさいなー。俺何にも得してへんしなー。」
「今までたくさん会社のことで相談したときは、損得勘定なんか言ってこなかったのに今更なにそれ!」
彼は、ゔっと図星を突かれたような顔をする。